LASEK (ラセック )の治療法
LASEK ( ラセック )は、”レーゼック”、”ラーセック”とも呼ばれています。
角膜が薄く、イントラレーシックでも対応できない人向けの手術で、PRK、エピレーシックとともに、表面照射という手法に分類されます。
PRK との違いは、 PRK では角膜上皮層を除去するのに対し、LASEK では角膜上皮層でフラップを作成します。
フラップの作成方法はレーシックの場合とも違っていて、角膜が薄い方にも対応するために、レーザーを使いません。
アルコールなどの薬品を使って作ります。
手順としてはまず上皮に切り込みを入れ、20度のアルコールを点眼します。
アルコールにより角膜上皮層を軟らかくなり、上皮の強度を支えているボーマン層との接着が弱まったところで上皮のフラップを剥ぎ、ボーマン層にエキシマレーザーを照射します。
レーザー照射後はフラップを元の位置に戻します。
治療後はヘイズ(角膜混濁)を防ぐために治療用コンタクトレンズを装着します。
このようにして進められるのですが、メリット・デメリットを挙げると、
【メリット】
- 角膜が薄くてレーシック、イントラレーシックで受けられなかった人も受けられる可能性がある
- 術後の痛みやヘイズ(角膜混濁)の発生が角膜上皮層を除去するPRKに比べて少ない
【デメリット】
- ボーマン膜の上からレーザー照射するので、ボーマン膜も除去される。
- ボーマン膜の上からレーザー照射するので、強度近視には向かない。
- まれにヘイズ(角膜混濁)が生じる可能性がある。
- アルコール点眼により、術後、上皮の損傷がある(上皮は再生します)
というようなことが考えられます。
ボーマン膜が削られることを考えると、PRK、エピレーシックを含め、ラセックも特別な理由がある場合の選択肢にした方がよいでしょう。