エピレーシック の 治療法
エピレーシック は PRK 、 LASEK(レーゼック)と同じく、表面照射による方法に分類されます。
PRKやLASEKとの違いは、フラップの作成方法です。
PRKでは角膜上皮層を除去しますし、LASEKは角膜上皮層にフラップを作成し、アルコール点眼により剥がしやすくします。
一方、エピレーシックでは、エピケラトームというカンナ状の機械を使ってフラップを作成します。
フラップを作成してエキシマレーザーを照射するならレーシックと同じように見えますが、レーシックでは角膜上皮層とボーマン層でフラップを作成し、角膜実質層にエキシマレーザーを照射します。
エピレーシックでは、角膜上皮層でフラップを作成し、PRKやLASEKと同じくボーマン層の上からエキシマレーザーを照射します。
また、レーシックやイントラレーシックで作るフラップの厚さは、機種や手法にもよりますがレーシックでは160~200ミクロン、イントラレーシックでは100ミクロンくらいですが、エピレーシックはその約半分の50ミクロンくらいに抑えることができます。
メリット・デメリットを挙げてみると、
【メリット】
- 角膜が薄くても手術可能な場合がある
- PRKのように角膜上皮を除去しないので、PRKより術後の痛みは少ない
- LASEKのようにアルコール点眼を行わないので、角膜上皮の損傷がない
- 術後経過がレーシックに近い
【デメリット】
- 術後に痛みが発生する場合がある(PRKよりは痛みは少ない)
- 強い近視の人には限界があり、術後にヘイズ(角膜混濁)が発生する可能性がある(PRKよりは少ない)
- ボーマン膜が削られれる
ということが考えられます。
術後はPRK、LASEK同様、治療用のコンタクトレンズの装着が必要になります。
デメリットに術後の痛みやヘイズの発生を挙げていますが、それには個人差があり、傷みもヘイズも発生しない人も多いようです。
エピレーシックはPRKやLASEKよりも進んだ術式になっていますが、それでもイントラレーシックの方が主流なので、特別な理由がある場合に選択した方がよいでしょう。